Ecotour Reports
エコツアーレポート
2020.08.29
オフィスマンモス

オフィスマンモス企画の「アウトドアクッキング!たき火でごはんを炊こう。」
ツアーガイドのオフィスマンモスの鈴木さんは、飯能に越して3年。
週末には子ども向けのキャンプを開催する活動を行っている。
会場は飯能市小岩井にある「にちにちのはら」の古い和風の民家とその野原。
ここは普段は自然保育といって、子ども達が大人が見守る中自然の中でのびのびと過ごす空間だそうだ。
今回のツアーの目玉は、なんと言っても竹飯盒(はんごう)!
飯盒炊飯であればキャンプ好きな人の多くが経験したことがあるだろうが、今回使用するのは“竹”。
それも、自分で竹林で竹を切り出し、飯盒を作るところからの飯作りなのだ。
これには参加者も驚き。誰も経験したことがなかった。
会場から5分ほど歩いたところに竹林に入り、皆それぞれ飯盒に向いている太さの竹を選び、ガイドの鈴木さんの手本に倣ってノコギリで竹を切る。
竹の傾きを確認し、切りたいところの下に“受け口”という切り口を入れ、その反対側数センチ上に“追い口”という切り口を加えれば、あとは竹の自重でメキメキと倒れていく。
予想外の方向に倒れていく家庭もあるなど、竹林には賑やかな声が響いた。
切り出した竹を家族で運び、次はにちにちのはらで飯盒となる節を切り出す。
汗だくになりながら切り出した一節に、ナイフとハンマーを使って米を入れるための穴と蓋を作れば竹飯盒の完成だ。
研いだ米を1人1合程度入れ、水を1:1で入れ蓋をする。
各家庭メタルマッチを使って火起こしをし、薪を焚きつけたところに竹飯盒を並べた。
ツアー参加者の多くは飯能エコツアーのリピーター。
なんと、メタルマッチの使い方は既に別のツアーで習得済みで、子どもたちも訳無くシャッと1発で着火してしまった。
これにはガイドの鈴木さんが驚いていた。
さて、お次は広々とした和室で米が炊けるのを眺めながら“味噌玉”作り。
こちらは味噌と乾燥わかめなどの具材を小さな団子にするという簡単なもの。
味噌玉と出汁湯さえあれば、キャンプでも楽に味噌汁を飲めるのだ。
竹飯盒を火にくべてから30分ほどだったろうか?
米の炊き上がりを確認!…うーん、残念!皆さんがあまりにも火起こしがスムーズだったせいか、半分の方が竹の底も焼けてしまっていた。
「これも経験よねー!」という参加者の方の言葉に頷いた。
そうなのだ、「今度こそ!」という思いがキャンプや自然遊びの醍醐味だ。
「家に帰ったらもう一度挑戦する」と、すぐさま竹飯盒を追加で切り出す猛者も現れた。
よし、私も今度ちょっと竹林行って竹切ってやってみよう!
とはなかなか行かないので、やはりこうしたツアーというのは貴重な機会だ。