Ecotour Reports
エコツアーレポート
2020.12.27
ミニ門松づくり2020

朝10時頃のユガテの山中はまだ薄暗く、私たちが歩く音だけが響いていた。
「ユガテ」という名前の由来については「高麗の人が名付けた」「アイヌ民族がこの地域に住んでいて名付けた」など諸説あるらしいのだが、その中でも「その昔、この山の中に“湯が出た”らしい」という説が実に日本の昔話らしくて私は気に入った。
ユガテの山を歩くと林の向こうからようやく太陽の日が差し込み、その神々しさに参加者は息を切らせながら「わぁきれい!」と声をあげた。
その先はユガテの尾根。木々の管理がされ、見晴らしが良い。
この尾根の道沿いに、木楽会の拠点となる山小屋がある。山を管理するための道具や、切り出した竹を置いておく小屋や、休憩できる机と椅子の小屋。どれもが手作りで、それを見るだけで心が躍る。
参加者らはここで午前から午後にかけて新年を迎えるための門松作りを教わった。
材料となる竹・南天・松はユガテの森から調達されたもの。
はじめのうちは説明を聞いても分からないといった様子できょとんとしていた参加者らも、木楽会のメンバーに教わって少しずつコツを掴み、各々の門松を作り進めて行った。
その様子は写真にお任せしよう。
ガイドを務めたのはNPO法人西川木楽会。
森林での様々な体験活動を通じた森林環境教育、森林整備、健康づくりや生きがいの場としての森林の活用等、積極的に森林を利用しながら森林を守り育てていくことを実践している団体だ。
毎月第4土曜日に、ユガテの森の小屋に集まり活動を行なっているそうだ。
ふらり訪れ山や木のことを教わりたい。