Ecotour Reports
エコツアーレポート
2021.11.20
名栗の名峰「棒ノ嶺 969m」登山!四季折々の魅力♪ ~地元のベテランガイドがご案内~

今回のエコツアーは初中級者向けの登山。東京・千葉・栃木から参加者が集まった。
中にはリピーターの方もおられ「1人では登れないから、こうしてグループで連れて行って貰えるのが嬉しいです」とお話されていた。
ちなみに、この日は私たちの他にも、今季最後の紅葉を楽しむためか多くの人や家族連れが山を訪れていた。
メインガイドはノーラ名栗の高詩シカ男さん。五大陸最高峰のデナリ、アコンカグア、キリマンジャロ、モンブランに登頂を果たし、残すはエベレストのみという山男!富士山でもガイドを務めておられるそうだ。
頼れるガイドを先頭に、そして最後尾にはサポートガイドという体制で、我々は白谷沢ルートから棒ノ嶺頂上(969m)を目指した。
このルートは序盤に小さな沢を渡ったり、鎖やロープをたぐって進む岩場のあるエキサイティングなもの。
ルート序盤なので体力も十分にあり、登山の経験が少なくてもこれらの難所を楽しむ余裕があるという。
なるほど確かに、体力を消耗している中盤・終盤だとこれは笑顔で進めなさそうだ。
私たちはシカ男さんのリードのおかげで、濡れた足元が岩で滑らぬよう注意を払いながら、全員無事に難所を超えることができた。
道中はこまめに小休止を入れ、3時間強程度かけて頂上に到着した。
山頂では地元名栗のコーヒー屋さん“アスロンコーヒー”を、なんとわざわざ豆からひき、海外で人気だという携帯用のコーヒープレス機でドリップ。
登頂の達成感とともに味わったコーヒーが、体に染み渡る。
名物の名栗まんじゅうの甘味は、「よし、これから下山するぞ」と気合いをくれた。
汗で冷えた体があたたまる、なんとも贅沢なひとときだった。
秋、名栗の夜は早く、徐々に周囲が薄暗くなっていく。しかし、焦りは事故の元だ。
足元に注意しながら下山すると、ノーラ名栗のイルミネーションとちょうど今日から始まった焚き火が私たちを迎えてくれた。
シカ男さんが終始全体の安全とペースを守っていてくれたおかげで、私たちは全員怪我することなく、最後まで特別な山の時間を過ごすことができた。
ノーラ名栗では今回のようなツアーが企画されている。ぜひ、さまざまシーズンの名栗を、プロのガイドの安心感のもと体験していただきたい。私もまた、プライベートで参加しようと思う。