Ecotour Reports
エコツアーレポート
2021.12.04
飯能を駆ける旅!紅葉の名栗街道サイクリング

今回のエコツアーは名栗にあるNaguriBase企画のサイクリングツアー。
NaguriBaseを出発し、名栗川に沿って走り、飯能市街地にある中央公園を目指すコースだ。
ちなみに、NaguriBaseは飯能駅からバスに乗って40分ほどで着く。
ガイドの吉田英樹さんは、名栗を拠点にさまざまな事業を展開している市でも有名なアウトドアのプロだ。
今回のサイクリングコースは、事前に奥むさし観光協会にもヒアリングを行い、飯能の知られざる魅力的スポットを盛り込んだ内容になっている。
参加者は東京・神奈川からのお友達2組。
縁あって飯能に遊びに来るようになり、今回2人でエコツアーに申し込んだそうだ。
NaguriBaseでレンタルされるマウンテンバイクは、前輪と後輪ともに多段変速可能なタイプ。
「数年ぶりに自転車に乗る」というお2人。私も、ママチャリ以外に乗るのは数年ぶりだ。
ほぼ初心者と言って良い私たちのために、身長に合わせた自転車を用意してくださり、サドル位置も確認。
ほんの少し駐車スペースで練習して、いざサイクリングスタート!
天気は快晴、寒すぎずサイクリングにちょうど良い日。
真冬の名栗は毎朝氷が張るほど気温が低くなるが、今のところまだそこまで寒くはないが、朝には霜が降りているのだそうだ。
ギアチェンジのタイミングも分からず、最初ふらふらぎこちなく走る。
漕ぐことに必死で言葉も少ない。
10分ほどして、最初のチェックポイント、山からの湧き水「庚申の湧き水」に到着し、水を汲む。
時間帯のせいか、今日は私たちしか居なかったが、湧き水を汲みに来る人が多いらしい。
少しずつ慣れてきて、「飯能のことをどうして知ったんですかー」「えー!普段○○で働いているんですか!」など走りながらのおしゃべりもできるようになっていく。
陽の光を受けて輝く名栗川、もうすぐ落葉する木々の最後の葉の彩。
風を切りながら、名栗の季節を巡る。
途中、マウンテンバイクだからこそ走行を楽しめる林道のダートコース、自転車を降りての弁天橋・ドレミファ橋の散策をし、市 街地では割岩橋を経由して中央公園へ。
ゴールの中央公園はもみじが見頃を迎えていた。
そこで、吉田さんが取り出したのはたった3つのキット。
アウトドア用湯沸かし器・ホットサンドメーカー・アウトドアバーナー。
飯能産の紅茶と、お肉とチーズのホットサンドを頂いた。
たったこれだけで、外でのランチを温かく美味しく楽しめるのが素晴らしい。
今回のツアーでは車で走っていてはあっという間に通り過ぎてしまう季節を、自分の目と体で楽しむことができた。
この贅沢を目と心で味わう一方で、数年ぶりに自転車に乗るという我々のお尻と足はよく頑張った。
「マウンテンバイクのサドルって、こんなに硬いものでしたっけ…」。
ただ、トータル3時間ほどの走行、ほぼ自転車初心者と言って良い私だが、後日足の筋肉痛は起きなかった。
というのも、名栗スタートで飯能市街地に向かうコースは基本下り坂で、上りは僅かにしかない。
その僅かな上り坂は自転車を降りて押す人もいつもいるくらい、少々キツいものだが、十分に初心者でも無理なく楽しむことのできる内容に、吉田さんがコースアレンジしてくれていたからだ。
体への負担も少なく、それでいてマウンテンバイク・自転車だからこそ楽しめる飯能のスポットを巡れる今回のツアーは市外の人にはもちろん、市内に住んでいる方にもおすすめしたい。