はんのう。いい塩梅。

メニュー

Ecotourism

エコツーリズム

Ecotour Reports

エコツアーレポート

2022.06.25

歴史探訪自然観察まち歩き

吾野宿散策と高麗川でゲンジボタルとカジカガエルの鑑賞

吾野宿はかつて宿場町として栄えた地域。秩父からやってくる商人たちが峠を越えて、まずこの吾野宿で体を休め、馬を交換するなどし、その後所沢・田無方面へと向かったそうだ。町には市の景観重要建造物にも指定されている建物が3軒並ぶ他、各家々も宿場町であった趣を残すものばかりだった。

夕方スタートの本ツアー。ガイドの大河原さんから町の歴史を聞きながら街を巡り、18時頃にゲストハウス吾野宿&レストランにてジビエ(鹿肉)を使ったカレーを頂いた。こちらのゲストハウス吾野宿は築150年の古民家で、市の景観重要建造物に指定されている。その昔、ここは問屋としてさまざまな商品を取り扱っていたそうだ。門を入ると趣のある中庭が広がり、建物に囲まれた空間の上には空が四角く切り取られている。ゲストハウスとして使用している建物とレストラン、そして蔵。建物と建物を繋ぐ空間に、今回のツアー参加者らも自然と集って空を見上げたり、大河原さんからの話を聞くなどしていた。

さて、蛍は日が暮れないと出てこない。夏至を過ぎたばかりのこの日の日没は20時直前。夕飯を終えてからしばらく歓談し、蛍が見える可能性のあるスポットへ歩いて移動。ゲストハウスから歩いて15分ほどの高麗川で、蛍を探す。ここで見られる蛍は、黄緑色の光をゆっくりと点滅させながら飛ぶゲンジボタル。「あ、あそこ光ってる」、一番に蛍を見つけたのは年長さんのお子さんだった。近くまでふんわりと飛んでくる蛍がいたり、蛍の輝きが水面に反射して見えるなど風情ある景色を、コロコロと鳴くカジカガエルの涼しい声とともに楽しむことができた。

また、この日の日中は日本各地で記録を更新するような暑さだったのだが、吾野では日が傾き始めると風が日中の熱を飛ばし、夜にはエアコンも要らないくらいの気温に下がっていた。全身・五感を使って夏を感じることのできるツアーとなった。

 

Related Eco-Tour Report

関連するエコツアーのレポート