Ecotour Reports
エコツアーレポート
2023.07.16
ちょこっとお手軽ツアー~天覧山~

晴天のこの日は最高気温37度の予報で、午前中とはいえすでに強い日差しと高い気温で動いていなくても汗が滴るような日。街を練り歩くお囃子の音が聞こえる中でのツアースタートとなりました。
2時間というコンパクトにまとめられた今回のちょこっとお手軽ツアーは、天覧山を通じて飯能の歴史や自然に触れようというもの。さて、天覧山は小学校の遠足でも親しまれる大変登りやすい、低山です。この天覧山という名がついているのは日本全国でもここだけで、なかなか付けられる名前ではないそうです。かつて明治天皇が軍事演習をこの山から“ご覧になった”山であることがその由来です。さらに、天覧山と呼ばれる前までは、愛宕山、羅漢山とも呼ばれていました。名前が変わっていったこともこの山の特徴であり、文化と共に歩んできた証なのだと児嶋さんが教えてくれました。現在では絶滅危惧種も多く生息する貴重な山であり、開発を逃れ市民団体により保存されている山でもあります。
天覧山の入り口にはムササビが住んでいて、天覧山を舞台とするエコツアーでは必ずといって良いほどこの巣穴の前で止まります。今回は残念ながら留守でしたが、ムササビの巣の前では、その数が減少している要因のレクチャーを受けました。ムササビが巣を作るのに適したうろのある木が近年減っていること、滑空するムササビにとって十分な高さのある木が20-30mごとにある必要があるけれど、その環境がなくなってきているからなのだそうです。全てここに綴ってしまってはツアーのお楽しみが無くなってしまうので割愛しますが、今回のツアーで私たちが発見した動植物であるアライグマの爪痕、ムササビの巣、ニホントカゲ、もみじの種、火焔茸、ナラ枯れの木、そして天覧山で観られる地質や地形としてチャート岩、谷津田…知らなければ見逃してしまいそうなものを児嶋さんは足を止めて一つ一つ説明をして下さいました。
たった2時間でしたが、飯能の歴史と文化、そして貴重な動植物を目にすることができました。