はんのう。いい塩梅。

メニュー

Ecotourism

エコツーリズム

Ecotour Reports

エコツアーレポート

2023.08.27

歴史探訪

下名栗諏訪神社の獅子舞~伝統文化と歴史にふれる旅~

4年ぶりに一般公開で開催された下名栗諏訪神社の獅子舞。エコツアー参加の皆様は、神社のお社に上がる階段に敷かれた桟敷席から“雌獅子隠し”と“白刃”を食い入るように見ていらっしゃいました。この桟敷席は獅子やささらの全体を見渡すことができる場所で、舞を奉納されている神社の神様の目線とも言える特別な場所です。この日多くの人が待ち侘びていたようで、最後の芝(演目)である “白刃”には過去10年で最も多くの人が集まり(カメラマンの経験測)、普段であれば起こらないタイミングでの拍手が起きるなど、保存会の方も驚くほどの盛り上がりを見せました。

実は私、この獅子舞との出会いは飯能エコツアーへの参加がきっかけでした。初めて桟敷席から見た時の興奮を今でも覚えています。以来、毎年夏の最後はこの例大祭と決めています。多くの方は最後の芝(演目)である“白刃”を目当てにお越しになりますし、途中で帰る方もいらっしゃいます。いかんせん朝8 時過ぎから始まり、終わりは18 時という長丁場ですから当然でしょう。年々暑さも厳しくなっており、舞手も暑さ対策をしっかり取っています。しかし、敢えて獅子舞にすっかり魅了されてしまった者として無理は承知で言わせてください。ぜひ、毎年最初から最後までお楽しみ頂きたい。なぜなら、去年と全く同じ芝(演目)は無いからです。毎年獅子もささらも配役が変わります。ベテラン獅子の力強さを安心して見たり、デビューしたての獅子の舞いをドキドキしながら見たり、親子共演があったり、最後の舞いに出会うこともあります。教本はなく、全て直接の伝承で紡がれてきたもの。舞そのものの迫力と魅力は言うまでもありませんが、こうした舞手の重ねてきた努力や思いも大きな魅力なのです。

現在、保存会のメンバーは小学校低学年から80 歳まで幅広い年齢の方が在籍しており、平均年齢は30 代なのだそうです。昨今の人口減少などが原因で、飯能市内にも各所受け継がれてきた獅子舞も残念なことに継続ができなくなってきています。かつての活気にはまだ及ばないのかもしれませんが、ここは本来祭りが持つ力強さや雰囲気というものを直接感じることのできる貴重な場なのです。

 

Related Eco-Tour Report

関連するエコツアーのレポート

ja 日本語