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Ecotour Reports

エコツアーレポート

2024.06.22

自然観察ハイキング

ちょこっとお手軽ツアー ホタル観察会

集合時間18時30分。少し遅めの今回のエコツアーは天覧山の麓でのホタル観察会です。ガイドの児嶋さんはこのエリアのホタル調査を行っている方でもあり、彼によると「今年はホタルが随分早い。今日あたりがピークかもしれない」とのこと。期待値が上がります。今日のポイントは2つ。ゲンジボタルとヘイケボタルの違い、そしてホタルのオスとメスの“光の会話”です。日本では全国各地で川の綺麗な場所でホタルを観ることができますが、幼虫を放流し人工的にホタルを育てている地域も少なくありません。そのため、天然のホタルが観られるところは貴重です。今日向かう天覧山に生息しているのは、この貴重な天然ホタルであり、さらにゲンジボタルとヘイケボタルを同時に鑑賞することのできる特に珍しいスポットなのだそう。カメラマンの私も、これまでホタルを観たことはあっても全て放流しているものでしたから、天然ホタルは人生初です。それもピークといいますから、どのような光景を見られるのかとワクワクしながら山へ入りました。

暗くなる前に田んぼを観察したり、道中ヘビに遭遇したり、茂みにイノシシらしき気配を感じましたが、無事に辺りは薄暗くなり、ホタルの出没予想時刻を迎えました。一匹ふわりと光るのをやっと見つけたと思ったら、その後は続々とホタルが舞い始めました。黄緑色のような光で力強く光って飛ぶゲンジボタルが、ピカーピカーと宙を舞います。「どこどこ?」なんて探す必要はありません。皆が目の前のホタルに「わぁ」と見惚れていました。よく観ると、下の茂み近くではゲンジと比べるとやや黄色味が強く、パパパパパと点滅が短くて早い火花のような光がいくつか。これがヘイケボタルです。残念ながら、ヘイケボタルは距離があり、光もゲンジと比べると弱かったため撮影には失敗してしまいました。場所も分かったところで、後日再挑戦しようと思います。

この時期、天覧山の田んぼには苗を守るために電気柵が稼働しています。また、マムシやイノシシ等の生き物にも注意が必要です。美しい光景は飯能の自慢ですが、安全に十分気をつけて、エコツアーのように詳しいガイドさんとともに山に入ることをお勧めします。