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エコツーリズム

Ecotour Reports

エコツアーレポート

2023.05.07

自然観察ハイキング

春のお散歩マーケット

今回のエコツアーが開催されたのは、飯能市エコツーリズムの中でも来場者数が最も多い「お散歩マーケット」が開かれる地、飯能市上直竹上分(かみなおたけかみぶん)。前日の夜から朝まで雨が降っていたため開催も心配されたが、ツアーの頃には雨が止み、山には美しいもやが立っていました。道路の喧騒も届かない集落から眺める山のもやが、より一層静けさを際立たせていました。
上直竹上分はいわゆる山間部にある集落なのですが、別の地域へ抜ける道が無いこともあり、地域住民の方か、この地域に知り合いがいない限りはなかなか踏み入る機会がありません。しかし、ここには山間集落ならではの眺望と山の恵み、そして人々の繋がりがあるのです。お散歩マーケットは、そんな上直竹上分地域に住む方々の「この素晴らしい地域を守っていきたい」という想いから2003年に始まり、春と秋の年2回、地域全体で外からのお客様をお招きしてきました。この地域にお店はありません。けれども、この日は住民の方々が自宅やお庭を開放し、自慢の野菜や果物、そしてパンや軽食などが販売されます。ふき、わらび、木の芽、たけのこ、山で採れた新鮮な山菜もたくさん並びます。毎年多くのファンがこの日を楽しみにしていたのですが、新型コロナウイルス感染症が流行し、中止を余儀なくされてきたのでした。
4年ぶりの開催ということもあり、お散歩マーケット実行委員会の方々はたくさんのお客様をお迎えする準備を張り切って進めていらっしゃいました。開催には国際興業バスの協力もあり、参加者は皆バスを使って到着。雨に濡れ一層鮮やかに咲いている花々や、軒先に並ぶ野菜や食べ物に目移りしながら、皆集落の斜面を歩いて登っていきます。
参加者と地元の方の会話が聞こえてきます。「こんにちは、お久しぶりです」、「あら!4年ぶりね。覚えているわよ。元気にしてた?」、「大きくなったわね」。4年という時間を思い、この会話だけで胸が熱くなります。「この坂やべー」、笑いながら友達と歩く学生たちは楽しそうでした。
週末の天気予報もずっと雨マークだったこともあり、例年よりも人手は少なかったようですが、もし例年通りの混雑となっていたら、きっと先ほどの会話は無かったでしょう。ずっとお散歩マーケットを待っていたファンと地元との方との再会の時間を、お天気がしつらえてくれたのかもしれません。次回は秋。次こそ皆さん、お散歩マーケットへ行ってみませんか?