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エコツアーレポート

2019.12.21

自然観察ものづくり体験

西川杉材でつくる家具

皆さんは“西川材”をご存知でしょうか?
飯能に移住して12年になりますが、ここに越して来るまで私は知りませんでした。仕事終わりに越生をドライブしていた時、ふと目に止まった道沿いの小さな家具屋へ立ち寄りました。そこには地元の大工さんが作った棚やテーブルなどが並んでいて、“西川材”と掲げられているものとそうでないもので値段が違ったのを覚えています。「この辺りの木は名が付けられているほど良質な木なんだな」とその時思ったのでした。

さて、今回のエコツアーは、西川バウム合同会社が企画した“西川材を使った家具(ボックス)作り”。この会社は地元西川材の魅力を伝え、もっと日本の木材・西川材に親しんで欲しいと集まった、木の生産者・製材所・設計事務所・建具屋・大工などによる合同会社です。まずツアーは代表の浅見さんによる“西川材”の紹介から始まりました。西川材の歴史は古く、およそ300年前から大消費地である江戸への木材供給産地そして発展しました。西川の語源は「江戸の西の方の川から来る材」という意味でだそうです。

ツアーに参加されたのは飯能市外から参加の方が多かったとはいえ、比較的飯能から近い地域からのご参加が多く、「西川材の魅力を知っている人だからこそこのツアーに申し込んだのだろうな」と勝手に想像しておりました。といいますのも、市内に製品を購入できる場はあっても、なかなかこうして“自分の手で、良質な木材を使って、職人のアドバイスを受けながら、実際に使える家具を作る”という機会はなかなかありませんから。

参加された方々は好みの木目や色の材を選び、プロが使うドライバーで穴空けとビス打ち、そして希望者は塗装まで行いました。「ボックスは1つで本棚などとして使うこともできますが、2つ作り上に板を渡せば机やテレビ台としても利用することができます」と浅見さん。そんな風に見本のテレビ台などを紹介してくださるものですから、皆さん作業前から「自宅でどのように使おうか、あれも良いこれも良い」と大変賑やかでした。夢中になって作業を楽しむ姿はもちろんですが、笑顔でイメージを膨らませている様子が大変印象的な今回のエコツアーでした。