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エコツアーレポート

2024.07.21

自然観察体験

夏休み自由研究企画 メッツァビレッジで昆虫制覇!?

暑い暑い夏がやってきましたね。さて、子供たちが夏休みに入って初めての週末。メッツァビレッジで、とても面白い昆虫採集のイベントが開かれました。

 皆さん、世界中に何種類の生き物がいるかご存知ですか?なんと世界には学名がついている動植物だけで175万種類あるのだそうです。未発見のものも含めれば、さらにその何倍もいるという説もあるそうです。そこで今回、森のフィールド学舎さんは「たった1日で世界に存在する生き物の1万分の1を見つけられたら凄くない!?」と、メッツァビレッジを舞台に175種類の生き物を見つけるエコツアーを企画してくれました。

 オリエンテーションとして、まず涼しいお部屋で自己紹介。そして今日やることの流れの確認やミニクイズで気分を盛り上げ、いざ出発。一歩進む度に子ども達は草むらへ突入。網を使わず、素手でバッタを捕まえる5歳の子には、あまりの素早さに私もびっくり。昆虫を傷つけないように柔らかいナイロン製の虫籠へ次々に捕まえた昆虫を入れていきます。蝶やトンボのように飛ぶ昆虫を見つければ、大人も子どもも網を持って猛ダッシュ。なんて夏らしい光景でしょう。ぐるりと宮沢湖を半周するように森へ向かい、さらに普段は入れないエリアにも特別に入らせて頂き、森や小川にいる生き物を夢中に追いかけました。残念ながら捕まえることのできなかった昆虫や、危険なので捕まえることはしなかった昆虫もしっかり記録にカウントします。正午にもなるとさすがに暑さも厳しくなりました。一般的なプラスチックの虫籠に捕獲していた昆虫達の動きが鈍くなるほどです。かわいそうなので日陰に逃しました。一方ナイロン製の虫籠にいる昆虫達は元気。自然界ではちゃんと茂みや葉っぱの裏に隠れるなどして、昆虫もしっかり暑さを凌いでいるのだなと感心しました。

 お昼休憩後には観察シートを用いて、皆思い思いに生き物の魅力や特徴を絵や言葉で記録しました。近頃は学校でもタブレット学習が進み、観察も写真での記録が増えてきましたが、今日は手書きです。描くからこそ、しっかりと自分の目で生き物を観察することができます。子ども達の生き生きとした表情を、ぜひ写真でご覧ください。

 さて、世界の全ての生き物1万分の1を達成できたのでしょうか…?結果は、160種類(昆虫だけでなく、植物も含みます)。残念ながら一歩及ばず。けれど、フィールドに出ていたのは90分ほど。この短時間でここまでの種類を見つけられたことに驚きました。飯能、宮沢湖周辺の自然の豊かさをリアルな数字で感じることができました。

 その後、夕方までメッツァビレッジで過ごしましたが、夕方にもなると気温も下がり、風も心地良くとても過ごしやすかったです。そして、昼間見られなかったトンボ達がたくさん…。残り15種類も、時間をずらせば達成出来るに違いありません。夏は始まったばかり。あなたもこの世の全ての生き物の1万分の1に挑戦してみませんか?