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エコツアーレポート

2021.06.22

歴史探訪ものづくり

幕末の名栗を知る旅 武州世直し一揆の足跡 ~松木観音堂参拝&仏像彫刻体験~

西武飯能駅からバスで40分、名栗にある正覚寺と松木観音堂が今回のツアー舞台。
500年の歴史を持つ正覚寺に集まり、副住職 石井さんの奥さまから1866年に起きた「武州世直し一揆」について話を伺いました。
その後、この武州世直し一揆の頭取の1人とされる人物(大工)も建立に携わったという松木観音堂に移り、仏像彫刻50年の彫刻家落合實先生の指導のもと仏像掘りに挑戦しました。
顔のバランスだけでなく眉・目・唇の造形について教わり、ひとりひとりが木に描き、掘り進めていきます。
ノミの使い方に苦戦しながらも、徐々に単なる木の切れ端は、ひとりひとり表情の違う仏像に変わっていきました。

非常に集中のいる作業なので、途中で正覚寺で精進料理で腹ごしらえ。
ここでも、副住職 石井さんから食事の際の祈りや黙食について教わり、幼稚園のお子さんも大人にならって静かにお食事をいただきました。

松木観音堂には、飯能市の指定文化財となっている木造の千手観音立像が本尊として祀られています。
こちらは鎌倉時代に作られたものだそうです。
また、中に入ると目に飛び込んでくるのは見事な天井絵。
900年前に作られた観音様に見守られながら、黙々と皆さんがご自身の仏様作りに集中されている姿が印象的でした。