Ecotour Reports
エコツアーレポート
2023.01.22
高麗川を歩いてみよう!~リバーウォークで魚や川に訪れる動物の気持ちがわかるかも!?~

さまざまなエコツアーを企画している、たいら栗園さん。
今回は冬の川を歩くという内容を聞いて、真っ先に思い浮かんだのは「真冬の川を歩くなんて寒くて過酷に違いない。たいら栗園さん、随分攻めた企画を考えたな」ということ。しかし、冬の川を歩くなんて滅多に経験できないことなので、寒さへの不安以上にワクワクした気持ちでツアーへ向かいました。
川へ入る装備としてウエダーという洋服の上から重ね着ができる防水着を着て、いざ冬の高麗川へ。
今回、高麗川を案内してくださったのは城西大学の真野先生と松本先生。大学では食品学や栄養学について教えていらっしゃいます。食べ物の環境を観察し、知ることも大事な活動の一つとして位置付け、よく川や生き物を観察しているのだそうです。
「何か1つ発見をしてみよう」を合言葉に、この地域で見られる岩・魚・鳥・生き物の足跡を観察してまわったのですが、どんなものを発見したかは、ツアーに参加する方のために秘密です。運が良ければ、日本固有種のセグロセキレイや絶滅危惧種のギバチにも出会うことができます。魚や川に住む昆虫たちも、冬は寒さを凌ぐために川の流れが穏やかな枯れ葉の下に身を隠しており、さらに動きも鈍いので観察には適している季節なのだそうです。
この日は風も弱かったため寒さもさほど厳しくはなかったのですが、冬の川ですから水温は当然かなり低く、魚を探して水作業を1分程度するだけで指先の感覚はなくなり回復に時間がかかる程でした。その寒さにも関わらずウエダーの断熱効果は素晴らしくて、川の中をザブザブ歩いても全く凍えることなく、目の前の魚や生き物の足跡観察に集中することができました。川歩きだけでも大満足の内容でしたが、冷えた体をたいら栗園のBBQ会場で熱々のお鍋とお肉、そして昨年高麗川で獲れた鮎が待っていました。
現在は5名程度のツアーですが、家族や仲間で申し込むのもお勧めです。ぜひ1度、冬の川を歩いてみてください。